臨床検査技師になるには?学校選びから国家試験・就職まで徹底ガイド①

検査技師になるには

臨床検査技師は、病気の診断や治療に欠かせない“医療の縁の下の力持ち”です。 血液や尿、超音波検査などを通して、患者さんの体の状態を数値や画像で“見える化”し、データで支える重要な仕事。 そんな臨床検査技師になるには、どんな学校に通い、どんな勉強や実習を経て、国家試験に合格すればいいのか──。 この記事では、学校選びから国家試験までの流れを、現役検査技師の経験をもとにわかりやすく解説します。 これから臨床検査技師を目指す方や、進路に迷っている方の参考になれば幸いです。

  1. 臨床検査技師とは?どんな仕事をするのか
    1. 病院や検査センターでの主な業務内容
        1. 生理機能検査とは?
        2. 検体検査とは?
        3. 職場による違い
    2. 臨床検査技師に向いている人の特徴
  2. 臨床検査技師になるには?必要な資格と流れ
    1. 国家資格「臨床検査技師免許」とは
    2. 資格を取るためのルート(大学・専門学校)
      1. 大学ルート
      2. 専門学校ルート
    3. 最短で資格を取るにはどのルートがおすすめ?
      1. 自分に合った進路を選ぶために
  3. 学校選びのポイントとおすすめの学科
    1. 大学と専門学校の違い
    2. 学費・期間・実習内容の比較
      1. 学費の目安
      2. 学費を抑える方法
        1. 奨学金・特待制度などの申し込み時期
          1. 申し込みスケジュールの目安(高校生の場合)
        2. 奨学金・特待制度の比較表
        3. まとめ
        4. 学費以外にかかるお金
        5. まとめ
    3. オープンキャンパスで見るべきポイント
      1. 施設・実習設備の充実度をチェック
      2. 先生や在校生の雰囲気を感じる
      3. 国家試験の合格率・就職率を確認
      4. 直感も大切に!
      5. まとめ:オープンキャンパスのチェックリスト
  4. 病院実習で学ぶこと・気をつけること
    1. 実習で体験する内容
    2. 実習前に準備しておくべきこと
    3. 実習中に評価されるポイント
    4. 実習をスムーズに乗り切るコツ
  5. 国家試験対策|合格するための勉強法
    1. 試験の出題範囲と出題形式
    2. おすすめの参考書・問題集
        1. ① クエスチョン・バンク 臨床検査技師国家試験問題解説 2026 (日本医歯薬研修協会)
        2. ② 臨床検査技師国家試験問題集 解答と解説 2026年版(医学書院)
        3. ③ 臨床検査技師国家試験問題集 2026年版(オンラインテスト付) (医歯薬出版株式会社)
        4. ④ 臨床検査技師国家試験解説集 Complete+MT 2026 Vol.1~8(日本医歯薬研修協会)
        5. ⑤ ポケットマスター 臨床検査知識の整理(新臨床検査技師教育研究会)
    3. 勉強法のコツ
    4. 合格者がやっていた勉強習慣
    5. まとめ
  6. 次回は就職・転職編です

臨床検査技師とは?どんな仕事をするのか

臨床検査技師は、医師の診断や治療方針を支えるデータの専門家です。 検査の結果をもとに病気を早期に見つけたり、治療の効果を確認したりします。医師が正しい判断をするための“確かな裏付け”を作るのが、私たちの仕事です。
一見、裏方のように見えますが、正確な検査結果がなければ診断は成り立ちません。

病院のほか、健診センター検査センター製薬企業などでも活躍できます。
臨床検査技師は「医療の安心を支えるプロフェッショナル」と言えるでしょう。

病院や検査センターでの主な業務内容

臨床検査技師の仕事は大きく分けて2つあります。患者さんの体を直接診る「生理機能検査」と、血液や尿などを分析する「検体検査」に大きく分かれます。

1.生理機能検査:患者さんの体を直接調べる検査
2.検体検査:血液や尿などを分析する検査

生理機能検査とは?

病院などで行う 超音波(エコー)検査心電図検査肺機能検査 などが代表的です。
患者さんと直接関わりながら、医師の診断に必要なデータを測定・記録します。
不安を抱える患者さんも多いため、安心感を与える声かけや対応も大切です。

検体検査とは?

検査センターや病院の検査室で行われる、血液・尿・細胞 などを分析する検査です。
病気の有無や、治療の効果を数値で評価します。
スピードと正確さが求められ、機器の操作だけでなく、結果を読み取る知識と判断力も重要です。

職場による違い
職場主な検査内容特徴
病院生理機能+検体検査の両方幅広い経験が積める。患者対応も多い。
検査センター検体検査が中心夜勤・早朝勤務あり。分析スキルを磨ける。
健診センター生理機能検査が中心健康な人へのスクリーニング検査が多い。
製薬・研究機関検査データの解析・開発補助臨床試験や医薬品開発に関わることも。

どの職場でも共通して求められるのは、正確さ・スピード・チームワーク
検査結果は患者さんの治療方針を左右することもあるため、常に責任感を持って仕事に臨むことが大切です。

臨床検査技師に向いている人の特徴

臨床検査技師は「検査の知識」だけでなく、「人と関わる力」も必要とする職業です。
以下のような人が向いている傾向があります。

細かい作業が得意で、正確にこなせる人
 数値やデータを扱うため、注意深さと慎重さが欠かせません。
人と接するのが好きで、安心感を与えられる人
 生理検査では患者さんの緊張を和らげる対応力が求められます。
新しい知識を学び続けられる人
 医学や検査技術は日々進化しています。新しい機器・検査法を積極的に学ぶ姿勢が大切です。
コツコツ努力できる人
 地道な作業の積み重ねが結果につながる仕事です。誠実に取り組む人ほど成長できます。

臨床検査技師は、華やかではなくても「命を支える仕事」。
人の健康に貢献できるやりがいと、確かな専門性を身につけられる職業です。

臨床検査技師になるには?必要な資格と流れ

国家資格「臨床検査技師免許」とは

臨床検査技師は「臨床検査技師法」に基づく国家資格です。 医療機関で検査業務を行うには、この免許を取得していることが必須条件になります。

臨床検査技師免許は、国が定める医療系の国家資格です。試験は毎年1回行われ、厚生労働大臣の指定を受けた養成校(大学・専門学校など)で必要なカリキュラムを修了した人が受験できます。
試験内容は、臨床検査学や生理学、病理学などの専門知識に加え、医療倫理や感染対策など幅広い分野をカバーします。
合格率は例年80〜90%前後で、きちんと勉強すれば十分に合格が狙える試験です。免許を取得すれば、全国どこでも臨床検査技師として働けます

資格を取るためのルート(大学・専門学校)

臨床検査技師を目指すための進路は、大きく分けて 「大学(4年制)」「専門学校(3年制)」 の2つがあります。
どちらを卒業しても、国家試験の受験資格 を得ることができます。

大学ルート

大学では、4年間かけて基礎医学・臨床検査学・研究 などを幅広く学びます。
卒業時には 学士号 が取得できるほか、将来的に 大学院進学・研究職・教育職 を目指すことも可能です。
・医学・生物学などの理論を深く学びたい人
・研究や教育、企業での開発職にも興味がある人

におすすめです。

ポイント:時間をかけてじっくり学べる分、将来のキャリアの選択肢が広がります。

専門学校ルート

専門学校では、3年間で現場に必要な知識と技術を集中して学ぶ 実践的なカリキュラムが特徴です。
授業や実習が密度高く進むため、卒業後すぐに現場で即戦力として働けるスキルが身につきます。
・できるだけ早く現場に出たい人
・実践的に学びたい人

に向いています。

ポイント:大学より1年早く資格が取れる反面、授業・実習・試験対策の両立が求められます。

最短で資格を取るにはどのルートがおすすめ?

「できるだけ早く臨床検査技師として働きたい!」という方には、
3年制の専門学校ルート が最短ルートです。
メリット:大学より1年早く資格取得・就職できる
注意点:学習内容が詰まっており、計画的に勉強を進める必要あり

一方で、大学ルートは4年かけてじっくり学べる分、
研究・大学院進学・企業勤務など、幅広いキャリア選択が可能 になります。

自分に合った進路を選ぶために

比較項目大学専門学校
修業年数4年3年
学費目安約500〜800万円約300〜450万円
学びの特徴幅広く深く学ぶ実践的・現場重視
資格取得国家試験受験資格国家試験受験資格
向いている人研究・教育にも興味がある人現場で早く働きたい人

臨床検査技師への道は一つではありません。
「早く働くか」「じっくり学ぶか」──自分の性格や将来のビジョンに合わせて進路を選ぶことが、後悔しない第一歩です。

次は「学校選びのポイント」をチェック!

学校選びのポイントとおすすめの学科

臨床検査技師を目指すための進学先には、大学専門学校の2つの選択肢があります。それぞれの特徴を知ることで、自分に合った学び方が見えてきます。

大学と専門学校の違い

臨床検査技師の国家試験受験資格を得るには、以下のどちらかを卒業する必要があります。

進路修業年数主な特徴
4年制大学4年幅広く医療や研究の知識を学べる。卒業時に学士号が取れる。
専門学校3年実践的で国家試験対策に強い。早く就職できる。

どちらも最終的には国家試験の受験資格が得られますが、「幅広く学ぶか」「短期間で実践力をつけるか」という違いが大きなポイントです。

大学:基礎研究臨床実習のほか、卒業研究なども行われ、学術的な視点を養うことができます。
専門学校:病院実習の時間が長めに設定され、より現場での動き方を学べるのが魅力です。

学費・期間・実習内容の比較

学校選びで気になるのが、学費学ぶ期間、そしてどんな実習があるのかという点です。

学費の目安

大学の場合
初年度費用:約150〜200万円
4年間の合計:約500〜800万円

 (国公立は約250万円、私立は600〜800万円が目安)
大学は授業料のほかに、施設維持費や実習費、学外実習時の交通費などもかかります。
ただし、国公立大学は学費が安く、長期的にはコストを抑えられる傾向があります。

専門学校の場合
初年度費用:約 100〜150万円
3年間の合計:約 300〜450万円

専門学校は大学よりも年数が短いため、トータルの費用を抑えられます。
また、実習中心のカリキュラムで国家試験対策が手厚いところも多く、就職までの道のりがスムーズです。

・上記の金額には 入学金・授業料・施設費 を含みます。
実習費・白衣代・教科書代 などで +10〜20万円 ほどかかる場合もあります。
・学校によっては分納制度や特待生制度を設けていることもあるので、パンフレットで必ず確認しておきましょう。

区分修業年数初年度費用総額目安特徴
大学(国公立)4年約80万円約250万円学費が安く、学士号が取れる
大学(私立)4年約150〜200万円約600〜800万円設備が整い、実習環境が良い
専門学校3年約100〜150万円約300〜450万円実践的で国家試験対策に強い

学費を抑える方法

学費が高く感じても、実はさまざまな支援制度や工夫を活用すれば、負担を軽くすることができます。
ここでは代表的な4つの方法を紹介します。

① 奨学金を利用する
臨床検査技師を目指す学生に多く利用されているのが、日本学生支援機構(JASSO) の奨学金です。
第一種(無利子):成績優秀者向け
第二種(有利子):比較的申し込みやすい
そのほかにも、自治体や医療機関、学校独自の奨学金制度もあります。
特に医療系は、卒業後に指定病院で一定期間働けば返済が免除される「給付型・貸与免除型奨学金」もあるため、必ず確認しておきましょう。

② 学費サポート制度(分納・延納)
学校によっては、学費を数回に分けて支払える「分納制度」 や、
一時的に支払いを遅らせる「延納制度」 を設けています。
家計のタイミングに合わせて無理なく通学できるため、入学前に事務局へ相談しておくと安心です。

③ 特待生制度を利用する
医療系の専門学校には、入試成績や面接評価が高い学生を対象にした「特待生制度」があります。
授業料が
半額〜全額免除
になるケースもあり、非常に大きなメリットです。
「筆記試験特待生」「推薦特待生」など種類があるので、募集要項をよく確認しましょう。

④ 働きながら通える夜間コース
地域によっては、夜間部や通信課程を設けている学校もあります。
昼間は仕事をしながら学べるため、社会人の再進学にも向いています。
ただし、3年間ではなく4年制になることもあるため、通えるかどうかを事前に確認しておきましょう。

奨学金・特待制度などの申し込み時期

奨学金や特待生制度は、入学前に申し込みが必要なものが多くあります。
タイミングを逃すと利用できないこともあるため、早めの準備が大切です。

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金
予約採用(高校在学中に申し込み):高校3年生の 5〜7月ごろ
在学採用(入学後に申し込み):大学・専門学校入学後の 4〜5月ごろ
高校で奨学金説明会が開かれることが多いので、学校の先生から案内を受けたらすぐに確認を。
予約採用で申し込んでおくと、進学後すぐに支給が始まるので安心です。

特待生制度
出願時期:学校によって異なりますが、9月〜12月にかけて実施されることが多いです。
・AO入試・推薦入試と同時に選考されるケースもあります。
・早期にエントリーが必要な場合もあるため、志望校が決まったら 夏頃には要項をチェック しておきましょう。

自治体・病院独自の奨学金
自治体奨学金:募集は 4〜6月ごろ が多い(例:都道府県や市町村の公式サイトで告知)
医療機関の奨学金:通学予定地域の 病院や医療法人が随時募集 している場合があります。
特に「卒業後に勤務することを条件に返済免除」といった制度もあるので、医療機関のHPも要チェックです。

申し込みスケジュールの目安(高校生の場合)
時期やること
高3・春(4〜6月)学校でJASSO奨学金の説明会・予約採用申込
高3・夏(7〜8月)志望校の学費・特待制度を調べる
高3・秋(9〜12月)AO・推薦入試、特待生制度の出願
高3・冬〜卒業前合格後、自治体や病院の奨学金も確認
入学後(4〜5月)在学採用の奨学金申し込み(必要に応じて)

「奨学金はあとで考えよう」では遅いことも!
特に JASSOの予約採用 は高校経由での申し込みが必須なので、早めに担任の先生へ相談しておくのがポイントです。

奨学金・特待制度の比較表
制度名種類・内容申込時期(目安)特徴・ポイント
日本学生支援機構(JASSO) 奨学金第一種(無利子)/第二種(有利子)高3の 5〜7月(予約採用)/入学後 4〜5月(在学採用)全国共通の制度。返済が必要だが条件が明確。成績・家計基準あり。
自治体の奨学金無利子・給付型・返還免除型など様々4〜6月頃(自治体により異なる)住民登録のある市町村で募集。看護・医療系学生向けが多い。
医療機関の奨学金貸与または返還免除型通年または 春〜夏頃卒業後に指定病院で勤務すれば返済免除のケースあり。
学校独自の奨学金給付・貸与・学費減免など学校により異なる(主に 出願時〜入学前条件が柔軟。入試の成績や面接評価で決まる場合も。
特待生制度授業料の一部〜全額免除9〜12月頃(AO・推薦と同時期)学業成績・人物評価で選抜。早期エントリーが有利。
夜間コース・社会人支援制度学費分割・勤務提携など学校により異なる働きながら通える。社会人再進学者に人気。

・奨学金は「給付型」=返さなくてよいものと、「貸与型」=卒業後に返済が必要なものがあります。
・特待生制度は「入試成績」や「面接評価」が基準になるため、早めに試験対策を始めるのが◎
・自治体・医療機関の奨学金は、「地元で働くことを条件に返済免除」となる場合もあるため、将来地元に戻る予定がある人には特におすすめです。

まとめ

・奨学金は「高校3年の春〜夏」に申し込みが集中!
・志望校が決まったら「特待生制度」と「学校独自奨学金」をセットで確認。
・自治体や病院の支援も見逃さないこと!

学費以外にかかるお金

学費のほかにも、臨床検査技師の養成課程では意外と見落としがちな費用があります。
ここでは、入学後に必要となる代表的な出費を紹介します。

教科書・教材費
・年間 約3〜5万円 が目安。
・医学・生理・生化学など専門書が多く、学年が上がるほど高額になる傾向があります。
・パソコンやタブレットが必須の学校もあるため、入学前に指定機種や推奨スペックを確認しておきましょう。

実習費・白衣代
・実習費:年間 1〜3万円程度
・白衣代・ナースシューズなど:1〜2万円
・実習先が遠方の場合、交通費・宿泊費 がかかることもあります。

生活費(自宅外通学の場合)
・家賃・光熱費・食費などで月 8〜12万円前後 が一般的。
・1年間で約 100〜150万円 程度の生活費が必要になります。
・一人暮らしを始める場合は、初期費用(敷金・家電などで20〜30万円) も見込んでおきましょう。

国家試験・就職関連費
国家試験受験料:33,100円(2025年度)
・模擬試験や参考書代:年間2〜3万円
・就職活動の交通費・証明写真・スーツ代なども数万円かかる場合があります。

節約のコツ
・教科書は上級生から譲ってもらいましょう(中古・電子版の活用も◎)
・実習着・白衣は学校指定外でもOKならネット購入で節約できます
・アルバイトをするなら、授業や実習に支障が出ない範囲で計画的に

まとめ
項目年間の目安費用備考
教科書・教材費約3〜5万円専門書中心。電子書籍対応もあり。
実習費・白衣代約2〜5万円実習先によって交通費・宿泊費あり。
生活費(自宅外)約100〜150万円家賃・食費など。地域差あり。
国家試験・就活費約5〜10万円模試・受験料・交通費など。

学費以外にも年間で10〜20万円、生活費を含めるとさらに100万円以上かかることがあります。
奨学金の申請や学費計画を立てるときは、これらの費用も含めて見積もるのがおすすめです。

オープンキャンパスで見るべきポイント

実際に学校を訪れて雰囲気を感じることは、パンフレット以上に大切です。
オープンキャンパスは、「ここで学びたい」と思えるかどうかを確かめる大切な機会
進路選びの“決め手”になることも多いです。

施設・実習設備の充実度をチェック

臨床検査技師の学びは、実習設備や機器の環境によって大きく変わります。
最新の検査機器や模擬検査室が整っているか、清潔で整備されているかを確認しましょう。

特に見るべきポイント
 ・検査や実験の設備
 ・実習で使用する機器の種類・新しさ
 ・実習スペースの広さや清潔さ

先生や在校生の雰囲気を感じる

パンフレットだけではわからないのが、先生や学生の人柄です。
オープンキャンパスでは在校生スタッフや教員と直接話せる機会があります。
授業や実習の雰囲気、学生同士の関係性などを質問してみましょう。

質問の例
 ・授業はどんな雰囲気ですか?
 ・実習中に困ったとき、どんなサポートがありますか?
 ・学生同士の関係はどんな感じですか?

人間関係の良さや学校全体の空気感は、長く通ううえでとても大事です。

国家試験の合格率・就職率を確認

数字は、学校の指導力を知るうえで重要な指標です。
ただし「合格率が高い=良い学校」とは限らず、サポート体制や就職先の内容も確認しましょう。

チェックしたい項目
 ・国家試験合格率(全国平均との比較)
 ・就職率(どんな病院・検査センターに多いか)、就活サポート体制
 ・国家試験対策の授業や補講の有無

直感も大切に!

3年・4年間を過ごす場所ですから、
「雰囲気が良い」「ここで学びたい」と感じる直感も大切です。
学校の空気や人との相性は、通ってからの満足度を左右します。

複数の学校を見比べてみると、自分に合う環境が見えてきます。
オープンキャンパスの参加後は、感想をメモしておくと比較しやすいですよ。

まとめ:オープンキャンパスのチェックリスト

チェック項目確認ポイント
施設・設備検査・実験設備の新しさ・清潔さ・実習環境
授業・雰囲気教員や学生の印象、授業のスタイル
国家試験・就職合格率・就職先・サポート体制
通いやすさ立地・通学時間・生活環境
自分の直感「ここで学びたい」と感じられるか?

学校によって学べる内容や環境はさまざま。自分に合った環境を見極めることが大切です。

次は「病院実習の流れと心構え」を見てみましょう。

病院実習で学ぶこと・気をつけること

病院実習は、教室での学びを現場で実践する大切な期間です。
ここでの経験が、その後の就職や自信につながります。

実習で体験する内容

実習では、検体検査(血液・尿などの分析)生理機能検査(心電図・エコーなど) の両方に関わることが多く、幅広い業務に触れられます。
 ・検体を正確に扱うスキル
 ・データを間違いなく入力する注意力
 ・チームでの報告・情報共有の大切さ
さらに、検査結果がどのように医師の診断につながるのかを理解することで、検査の重要性を実感できます。
報告書作成やチームでの協力など、「働く感覚」をリアルに体験できる貴重な期間です。

実習前に準備しておくべきこと

実習をスムーズに進めるためには、事前準備が鍵です。

基礎知識の復習
生理検査・血液検査・一般検査など、学内で学んだ基礎を再確認しておくと、現場での理解がスムーズになります。

身だしなみ・マナーの確認
清潔感のある服装、丁寧な言葉づかい、報告・連絡・相談(報連相)の基本を意識しましょう。

実習先の確認と体調管理
実習施設までの通勤ルートを事前に調べ、体調を整えておくことも大切です。
初日は緊張しやすいので、余裕を持って行動できるように準備しておきましょう。

実習中に評価されるポイント

実習では、「技術」よりも「姿勢」や「人との関わり方」 が重視されます。
指導技師が特に見ているのは、次の4つです。

評価ポイント内容
挨拶明るく丁寧な挨拶ができるか
報連相報告・連絡・相談をしっかり行えているか
清潔操作検体や機器を正しく・安全に扱えるか
チームワーク周囲と協力して行動できるか

指導者が見るのは「できる・できない」ではなく、「どう学ぶ姿勢を持っているか」
 ・わからないことを素直に質問する
 ・教わったことをメモして次に活かす
 ・ミスを隠さず報告し、感謝の言葉を忘れない
こうした基本姿勢が評価につながります。

実習をスムーズに乗り切るコツ

「最初はみんな緊張して失敗もする。でも、焦らなくて大丈夫。」
——これは現場の技師たちが口をそろえて言う言葉です。

完璧を目指さない:失敗しても、素直に質問・修正できることが大切。
メモを取る:常にメモ帳を持ち歩き、教わったことをすぐ記録する。
体調管理を最優先に:慣れない環境では疲れやすいので、早めに休む習慣を。

実習は「できる人」を見せる場ではなく、「学ぶ姿勢」を見せる場。
その意識があれば、どんな実習もきっと乗り越えられます。

実際の現場を経験することで、技師としての成長を実感できます。
続いて「国家試験対策と勉強法」をチェック!

国家試験対策|合格するための勉強法

臨床検査技師の国家試験は、年に一度(毎年3月頃) に実施されます。
合格率は例年 80〜90%前後 と比較的高いものの、範囲が広いため 計画的な勉強 が合格のカギになります。

試験の出題範囲と出題形式

国家試験は、臨床検査技師として必要な知識と判断力を問う内容で構成されています。
出題範囲は大きく以下の3分野です。

分野主な内容
基礎医学系科目解剖学・生理学・病理学・微生物学など
臨床検査学系科目血液・生化学・免疫・微生物・遺伝子・臨床生理など
関係法規・医療安全医療法、感染管理、倫理、個人情報保護など

・問題数は約 200問前後(マークシート形式)
基礎知識+臨床応用力 の両方が問われます
・計算問題や図表を用いた応用問題も出題されるため、「暗記だけ」では対応できません

国家試験は“知識量”よりも“理解の深さ”が合否を分けます。

おすすめの参考書・問題集

国家試験対策では、過去問の演習+解説を読む学習が最も効果的です。
過去問題を繰り返し解いて出題傾向をつかみ、苦手分野を早めに把握しましょう。
以下は、2025〜2026年度試験に対応したおすすめの5冊です。

① クエスチョン・バンク 臨床検査技師国家試験問題解説 2026 (日本医歯薬研修協会)

内容:過去10年分を中心に、約1,394問+最新国試200問掲載。出題テーマランキングや図表も充実。
おすすめポイント:「出る順」「科目別テーマランキング」で効率的に学習できます。
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② 臨床検査技師国家試験問題集 解答と解説 2026年版(医学書院)

内容:過去5年分(2021~2025年)の問題と詳細な解説を収録。
おすすめポイント:直近の出題傾向を把握したい人に最適。「誤答肢のねらい」まで丁寧に解説。
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③ 臨床検査技師国家試験問題集 2026年版(オンラインテスト付) (医歯薬出版株式会社)

内容:過去67〜71回の国試問題を収録。マークシートPDF付きで模試練習にも最適。
おすすめポイント:実際の試験形式に近い「模試スタイル」で実践感覚を鍛えられる。
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④ 臨床検査技師国家試験解説集 Complete+MT 2026 Vol.1~8(日本医歯薬研修協会)

内容:臨床生理・臨床化学・遺伝子検査など専門分野を分冊で解説。
おすすめポイント:専門知識を深掘りできる。試験後半の応用力強化に最適。国家試験だけでなく実務にも役立つ。
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⑤ ポケットマスター 臨床検査知識の整理(新臨床検査技師教育研究会)

内容:臨床検査総合管理学・医療安全管理学などの要点をコンパクトに整理。
おすすめポイント:移動中やスキマ時間の復習に便利なポケットサイズ。
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勉強法のコツ

・まずは「過去3年分」を通しで解いて傾向を把握
・苦手分野をノートにまとめ、類似問題を繰り返す
・1日1教科など、小分けにしてコツコツ進める

グループでの勉強会や模試を活用すると、理解が深まりモチベーションも維持しやすいです。

合格者がやっていた勉強習慣

国家試験は長期戦です。
「毎日少しずつ継続」 が最大の武器になります。

合格者の共通ポイント
・朝の通学時間に1問ずつ解く(“スキマ時間勉強”)
・週末は模試を受けて実戦感覚をつける
・苦手分野は1日10分でも触れる
・寝る前に要点を音読・復習

国家試験の約半年前(10〜11月頃)から本格的に過去問演習をスタートする人が多いです。
12〜2月は模試+総復習で「本番形式」に慣れておくと安心です。

まとめ

・出題範囲は広いが、過去問中心の勉強が最も効果的
・理解を重視し、応用問題にも対応できるようにする
・計画的な学習と継続が合格への近道

「昨日の自分より1問多く解く」——その積み重ねが、合格を引き寄せます。

試験対策を計画的に進めれば、合格は十分に狙えます。
次は「就職活動の流れと職場選びのコツ」を見てみましょう。

次回は就職・転職編です

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